【総決算】完全初心者の学生が1年フリーライター・サイト運営をしてみた体験談と収入のお話

フリーランス

4.ITコンサルベンチャーでメディア開発のお手伝いを始める

これまで書いてきたように、ライターとしての前途に不安を抱いていた私。

ちょうどその時、この記事で触れたハンドボールサークルの後輩が勤務しているインターン先の社長から「オウンドメディア立ち上げのスタッフを募集している」と耳にしました。

仕事もイマイチ増えていなかったということや、いわゆる「ベンチャー企業」での勤務を体験してみたかったということもあり、この誘いに応じて業務委託スタッフとして会社に携わることにしました。

入社後は当ブログやWEBライターで培った知識をもとにメディアの立ち上げに参画しましたが、当初社内で構想されていたのは「フリーランスエンジニア向けメディア」というレッドオーシャン。

私の感覚として「ちょっと敵が多いうえに、小規模ベンチャーで戦うには無理がある分野」と考えていたので、社長と協議の末に「学生フリーランスとして活動できる社会をつくるメディア」に方向転換します。

その第一歩として、12月よりツイッター上におけるSNSマーケティングを一任されました。

サービス名は「freede」といい、現在は学生フリーランスに向けた情報発信を行っています。

来年以降の事業継続についてはまだ確定していないのですが、恐らく完全に撤退ということにはならないでしょう。

会社の一事業ではあるのですが、学生時代からフリーランスとして活動する私としても「学生フリーランスや新卒フリーランス」という働き方が当たり前になる社会になったらいいな、という思いはあります。

なので、来年は当ブログで私が「学生フリーランスや新卒フリーランス」として得た経験を発信しつつ、それを事業用ツイッターとリンクさせていくことで自分と会社の両面に利益をもたらすような体制を構築していきたいですね。

5.人生初のテレビ出演や、書籍の出版にも携わることができた

私とリアルで付き合いのある方はご存じの方も多いかもしれませんが、人生で初めてテレビ出演を果たしたのもこの半年間の出来事です。

2019年10月15日にTBSのゴールデンタイムに放送された「クイズ!オンリーワン」という特番の中にあった戦国武将クイズに出演しました。

出演のきっかけは普段お仕事をさせていただいている歴史サイト側に依頼が入り、そこから私のところに話が来たためです。

通行人Aとしてテレビに映った経験もないのに、いきなりゴールデンの特番に回答者として出演。しかも、歴史は歴史でも本当の専攻は日本近現代スポーツ史のため、戦国時代は「マニア」と呼ぶほど詳しい自信はありませんでした。

当然ながら出演前は超ビビっていましたが、いざ出演してみると何もかもが異世界で本当に楽しかったです。

MCのバナナマン・設楽さんと番組内でお話する機会もあり、クイズに正解した部分はしっかりカットされずに放送にも乗りました。

この半年どころか、ここ数年でも一番と言える貴重な経験でしたね。

また、出版社の知り合いの方に紹介していただき、恐らく来年に出版される太平洋戦争関連の書籍編集作業に携わる機会もありました。

具体的な出版社や書籍名は公表できないのですが、これまでWEBばかりだった私がようやく紙の本に関われたので、今後に向けて大いに勉強になりました。

文や記事をいちから書いたわけではなく簡単な作業ではありましたが、仕事をする中で知ったWEBメディアと出版業界の違いなどが興味深かったです。

さらに、今年書き上げた卒業論文が指導教員のお眼鏡に叶ったようで、知り合いの出版社の方に書籍出版の企画を取り次いでいただけることになるかもしれません。

もともとライターになって以降に構想・執筆した論文だったので、卒業後は自分で編集・校正してKindle電子書籍で出版する予定でした。

ただ、テーマを一言で表現すると「近代~現代にかけての東京六大学野球の人気について」という非常にニッチなものなので、あまり売れるとは思えなかったのです。

なので、あくまで「本を出す作業」を経験することと、「本を出した実績」を得るための出版という意味合いが強いはずでした。

しかし、仮にしっかりとした出版社から発売されれば「学術書」として各種図書館に売れる可能性も高いですし、単に箔がつくだけでなくちょっとした印税収入になる可能性も。

もちろん出版社側に企画が通ればの話ですが、来年に向けて楽しみな話題です。

3.フリーライター・サイト運営1年間の分野別収入

ここまでの内容から「この半年間は気持ちが徐々に上向く期間だった」ということをご理解いただけたと思います。

ただ、どちらかといえば「長期的な視点」を意識して活動に取り組んだ半年になるので、先に言ってしまうと収入面は目標に到達していません。

なので公開するのは少し恥ずかしいですが、これも誰かの役に立つと信じて包み隠さず公開してしまいます。

とはいえ、1年間という長い視点で見てみると、ライターを始める前に考えていたよりずっと真っ当に稼げていることは間違いありませんので、そこには少しほっとしています。

なお、各種アドセンスの規約や執筆の都合上、掲載する数値はかなり大まかなもの。

正確でない可能性もありますので、ご了承ください。

1.ライティング面

1か月目約10万円
2か月目約12万円
3か月目約20万円
4か月目約12万円
5か月目約14万円
6か月目約17万円
7か月目約14万円
8か月目約13万円
9か月目約12万円
10か月目約6万円
11か月目約20万円
合計約150万円
平均約13万6千円

だいたいこのような感じになります。

3か月目の20万円超えについては特殊な単発案件のおかげで、10か月目の収入激減については大きな仕事が11か月目にずれ込むことが多かった結果です。

ライティング収入としては、満足とまではいかないものの「完全未経験・初年度」という点を考えればそこそこなのではないでしょうか。

2.サイト運営面

サイト運営面に関しては、当ブログ「とーじん日記」は12か月、「古典のいぶき」は6か月ほど運用したことになるので、サイトごとに集計しました。

また、合わせておおまかなPV数も記入しています

まずは「とーじん日記」から。

1か月目0円、約50PV
2か月目約100円、約260PV
3か月目約500円、約750PV
4か月目約1000円、約3000PV
5か月目約3000円、約15000PV
6か月目約5000円、約20000PV
7か月目約5500円、約28000PV
8か月目約9500円、約30000PV
9か月目約5000円、約27000PV
10か月目約5000円、約20000PV
11か月目約4500円、約17000PV
12か月目約6500円、約20000PV
合計約4万5千円、約180000PV
平均約3750円、約15000PV

数字の並びを見て「あ、こいつここでアプデ被弾したな」というのがすぐにわかっていただけると思います。

また、本当にお金にならない雑記的な内容がかなりの割合を占めたため、PVのわりに収益性はイマイチ。

後半はアドセンスに加えてAmazonアソシエイトを本格導入したためいくらか改善されましたが、ガッツリのアフィサイトに比べるとやはり一歩劣りますね。

続いて、「古典のいぶき」を見ていきます。

1か月目約200円、約1500PV
2か月目約1000円、約3000PV
3か月目約1500円、約5500PV
4か月目約1000円、約8000PV
5か月目約2300円、約12000PV
6か月目約3500円、約15000PV
合計約9500円、約40000PV
平均約1580円、約6600PV

二つのサイトを見比べてみると、こちらは大きなアプデの影響もなく順調に成長していることがよく分かります。

また、古典文学を扱うという性質上どうしても物販アフィは成果が出ないのですが、訪問者の所得が高めなのでしょう。

「とーじん日記」と比べてPVあたりの収益が非常に良好です。

また、こちらのサイトにはまだAMPを導入していないので、さらなるポテンシャルを秘めています。

来年はKindle UnlimitedやPaperwhiteといったAmazon系列のアフィでマネタイズしつつ、純広告の獲得を目指すことになりそう。

アプデに被弾しないことを祈るのみです。

3.別件アルバイト・ベンチャー企業委託料

ライター活動を始める以前から勤務していたアルバイト先もちょっとした収入源にはなっており、10月からはベンチャー企業で新たなチャレンジをスタートしたことはすでに触れました。

どちらもそれほど大きな金額ではないので、まとめて公開してしまいます。

1か月目約13万円
2か月目約15万円
3か月目約3万円
4か月目約3万円
5か月目約3万円
6か月目約3万円
7か月目約3万円
8か月目約3万円
9か月目約3万円
10か月目約6万円
11か月目約6万円
12か月目約3万5千円
合計約42万5千円
平均約3万5千円

私にとっては「社会勉強のついでにもらえる、地味に助かるお小遣い」というような位置づけの金額で、稼ぎよりも経験と楽さを重視した結果です。

どちらも職場としては非常にホワイトなのですが、来年の大学卒業と同時にアルバイトも終了になるので、来年ここの部分は金額が下がるかも。

4.総合計

ここまで見てきた収入をおおよそまとめると、ざっくり200万円程度の稼ぎとなります。

ただ、稼ぐにあたって経費もそれなりにかかっているので、実質的な収入はもう少し下がるでしょう。

初月あたりは全く稼いでないことを考慮すると、だいたい月収は18万円

とはいえ時給に換算すれば3000円ぐらいになるのは間違いありません。1日の労働時間は3,4時間なので。

大学生のアルバイトとしてはかなり稼いでますし、フリーター基準でも平均ちょい下くらいはあるでしょう。

なので、「生きていけるか」と言われれば、「生きていける」と思います。

しかし、私と同じ出身大学の卒業生は30そこそこで平均年収500万くらいはまず間違いなく稼ぐでしょうし、1000万プレイヤーも珍しくないでしょう。

そう考えると、「まだまだ満足するには程遠い」という事実も見えてきます。

とはいえ、節約記事ミニマリズム的なものを取り上げた記事でも語っているように、生きるのにかかるコストがとにかく少ない。

したがって、月収25万円程度、年収300万円程度あれば幸せな暮らしができると試算しています。

今後は、この数字を安定的に記録することを目標にしていきたいです。

4.1年のまとめと来年の目標

ここまで、私がフリーライターとなってから1年間の歩みを記してきました。

昨年の今頃は大学を出た後のことが一切考えられなかったのに比べると、ずいぶんと前向きに年を越せそうです。

改めて本年のフリーライター活動をまとめると

「最初はそわそわし、次第に稼げるようになって天狗になりかけ、見事に鼻っ面を折られたもののなんとか光明を見出した」

という感じに落ち着きそうです。

もちろん意図したわけではありませんが、今からこの一年の意義を考えると「壮大な準備期間」だったのかもしれません。

となれば、大切なのは来年の動き。

今年のように「まだ大学生だし…」「始めたばっかりだから…」という甘えのようなものは通用しなくなる、勝負の2年目となるでしょう。

そこで、記事の締めとして「来年の目標」を分野別にまとめてみたいと思います。

1.ライティング面の目標

ライティング面の目標は以下の通り。

・もっと多くの大手メディアで記事を書く

・取材や企画色が強い案件にもトライする

・東京を離れても通用する実力を身に着ける

・書籍を一冊出版する

・平均月収20万円

今回は、どれも極めて現実的かつマストな目標を立ててみました。
現状の見込みであれば達成できないと困るものばかりですし、5つすべてをクリアして初めてフリーライターになれるような気がします。

2.サイト運営面の目標

続いて、サイト運営面の目標は以下の通りです。

・月間PV数10万超え

・月間収益3万円超え

・合計記事数200記事達成

・当ブログ経由で仕事を獲得する

・古典特化サイトでマネタイズ

こちらもかなり現実的な目標が多め。
古典サイトにはさらに多くの外部ライターさんに入っていただく予定なので、ある程度チームに近いライター集団をどうマネジメントしていくかも重要になってきます。
ただ、いかんせんサイト運営は「Google」という不可抗力がありますから、正直運も絶対に必要。
「Googleアプデ回避にご利益のある神社」とかありませんかね?初詣に行きたいんですが…。

3.フリーランスビジネス面の目標

最後に、企業でお手伝いしているフリーランスビジネス面の目標は以下の通り。

・ツイートをバズらせる

・オウンドメディアの立ち上げまで持っていく

・ブログと関連させて両者の集客増を狙う

・「学生→新卒フリーランス」ブランディング

・フリーランス系メディアに寄稿する

ビジネス面については会社の意向もあるので私の一存ではどうにもならないのですが、「学生・新卒フリーランス」という分野はイマイチ一般化していないので、その「先駆者」的なポジションで自分をブランディングしていきたいと考えています。
そうすれば社業にもフリーライター業にもプラスに働くハズで、一石二鳥間違いなしですからね。
以上、長々とした文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の経過報告は、半年後ないしは一年後を予定しています。
果たして目標を達成することはできるのか?冷やかし半分でエンタメとして楽しんでいただければ幸いです。

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