「歴史が好き」は仕事に結びつかないのか?好きを生かせる職業について考えてみた

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本日は少し趣向を変えまして、私が普段から専門として学んでいる歴史の話をしていきたいと思います。

各種プロフィールでも開示しているように、私は現在上智大学文学部史学科の3年生として大学で歴史学を専攻しています。

そして、大学で歴史学を専攻している人間は必ず思い当たるであろう問題に直面しました。

それは、「あれ?歴史勉強しても仕事にならなくない?」というものです。

確かに、ごく限られた就職先として歴史を生かした仕事というのが存在するのは事実です。

しかし、それらへの就職は狭き門でもある、これもまた事実です。

そこで、この記事では「歴史が好き」が本当に仕事にもお金にもならないのかを検証してみたいと思います!

史学科で就職先を考えている下級生や、史学科への進学を考えている学生・親御さんにはぜひ読んでいただきたい記事です。

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1.歴史が好き・得意を使える、歴史に触れられる仕事や職業

旧市街地 屋敷

さて、まずこの議題を検討する前段階として、そもそも「歴史好き」が生かせる仕事を挙げていかなければなりません。

その「歴史好き・得意」を生かせる仕事には、大きく分けて2パターンあると考えています。

1.歴史学への造詣が求められる仕事

まず大半の歴史学専攻者が思い描くのはこうした仕事でしょう。

ここでは、最低限大学で歴史学を専攻し、さらには大学院で修士・博士課程を経て就職するような仕事のことを指します。

該当するものとしては、普段授業を受けている大学や大学院の教授・各種史料室の職員・学芸員・歴史専門書の出版社職員・高校の歴史科教員などになるでしょう。

こうした仕事は、歴史学に精通しており、鋭い問題意識をもち、良く学び経済的にも比較的豊かな学生に運が見方すれば就職できると思います。

仮に就職できれば高い専門性のある仕事ができますし、社会ステータスも担保されています。

2.歴史好きが求められる仕事

こちらは、むしろ歴史学を学んでいない人が思い浮かべる仕事かもしれません。

ここでは、「歴史が好き・得意」であることを最低条件とし、特段歴史学への精通を求められないこともある仕事を指します。

該当するものはたくさんありますが、こちらの場合歴史だけをテーマに仕事をし続けるというのは難しいという特徴があります。

ただ、史学科諸君は時々忘れがちになってしまうかもしれませんが「世の中にはライトな歴史ファンがたくさんいる」というのは事実です。

そのため、例えば今私がやっているライターの仕事などは意外と歴史系の需要があります。

他にも、ソシャゲや各種エンタメ作品などでも歴史はかなり取り上げられがちなので、下手な学問よりは断然需要があるといえるでしょう。

そのため、後ほど私がやっている仕事を例にしながら解説をしていきたいと思います。

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2.歴史学への造詣が求められる仕事に就くのは史学科でも至難の業

白黒 鳥居

ここまで2パターンの仕事について書いてきましたが、先ほども少し触れたように「歴史学への造詣が求められる仕事」に就くのは至難の業です。

世の中には史学専攻の学生だけでも膨大な数が存在し、職業としてそれを生かそうと真剣に歴史学と向き合っている学生も少なくありません。

しかし、そういった学生数に対して仕事の数はあまりにも少ないという事実があります。

上記で挙げた要素はあくまで必須のものであり、それを揃えていてかつ「運またはコネ」の存在が欠かせないのです。

加えて、ノーリスクで挑戦できるならばまだよいのですが、そういった職業に就くことができず挫折した場合、8割がた人生が詰みます。

こういった現状があるため、「歴史学を突き詰めて食べていくのは、売れっ子アーティストになること」とほぼ同じ難易度に考えていただいて差し支えないかと思います。

確かにそういった人たちが存在することは事実ですが、現実的には茨の道を進むことになるということです。

個人的にはそういう人はすごく好きですし、私も将来的には院進してみたいと思っているのですが、リスクを負いたくない人には絶対にお勧めできません。

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3.歴史好きであればできる仕事と史学専攻ならではの悩み

日本 三重塔

ここまで、歴史学を突き詰めて仕事にするのがどれほど困難か、という話をしてきました。

すると、現実的な選択肢としては必然的に「ライトな歴史ファン」を相手にする仕事になってくるのではないかと思います。

私の場合ですが実際にそういったファン向けの記事を書いて収入を得ていますし、これはかなり現実的な選択肢になるでしょう。

仕事としても、選考に近しい分野をやっているのでより詳しい記事が書けますし、書いていて楽しく仕事ができているという実感があります。

しかし、史学専攻の学生がそうした仕事をしていくにあたって、史学専攻ならではの悩みをいくつか抱えることになるのではないかと思います。

ここでは、あえてそうした悩みをみていきましょう。

1.「多くの人に需要がある分野」以外は書きづらい

これが多分一番大きな悩みになるのではないかと思いますが、歴史学の道から外れた仕事では「多くの人に需要がある分野」以外はなかなか書きづらいという事実があります。

具体的には、日本史であれば戦国・幕末、東洋史であれば三国志、西洋史はパッと思いつきませんが特定の人物や出来事くらいでしょうか。

正直、歴史学の対象となる範囲としてはごく狭いですし、必ずしも学問的に重要ではない分野であることもあります。

例えば、私の場合専攻は日本史で、時代区分としては日本近現代史です。さらに突き詰めてくと、日本近現代スポーツ史の日本近現代野球史が本当の専門分野です。

しかし、恐らく私の専門分野について詳しく書いても全くお金にはならないでしょう。

このように、少しマイナーな分野になってしまうと途端に仕事にならなくなります。そのため、マイナーな分野をどうしても仕事にしたければ、歴史学を突き詰めて茨の道を行くしかないでしょう。

ただし、どうしてもマイナージャンルをやりたければそこは趣味の領域にしてもいいわけで、仕事と割り切って人気ジャンルの仕事をしてもいいと思います。

一般企業に入れば歴史とは縁もゆかりもないことをやらされるわけですから、それよりはずっとマシでしょう。

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2.「史実」と「面白いネタ」のジレンマ

史学専攻の方はよくわかっていると思いますが、歴史学を突き詰めていくとつまらない結論に落ち着くことが多いです。

そもそも歴史学は「疑い」の学問なので、基本的に「面白いウソ」「つまらない真実」に変えていくものでもあります。

日本史を例に出すと、江戸時代に記述された軍記物に書いてあることはだいたい史実ではありません。

しかし、江戸時代に軍記物が流行したことで、あたかもその事象が史実であるかのように定説となってしまっているものがいくつもあります。

歴史学の領域では、そうした定説に対して史料に基づいて矛盾を指摘していくというのが基本的な作法になります。

最近では、「そもそもどうしてそういう創作がなされたのか」という点に目を向ける研究も増えてきましたが、いずれの場合にも史実と創作はハッキリさせる必要があります。

そのため、性格が悪い奴ほど歴史学に適性がある、という言われかたもされたりします。

しかし、一方で私がやっているような仕事の中には「史実よりも面白さ重視」というものもあると聞いたことがあります。

幸い私はまだある程度学術的な根拠を用いた文章以外は依頼されたことがありませんが、ネット上の記事をみていると当然のように史料も参考文献も記載されていない「出所不明」の情報があふれています。

そのため、時としてそういう仕事を求められることもある、というのが史学専攻の人間にはそもそも耐え難いのではないかと思います。

ただし、よほど生活に困っていないのであれば「そういう仕事を断ってしまえばいい」というのも事実です。

会社員であればこれは出来ませんが、我々フリーランスにはこの選択肢が与えられています。

フリーランスの大きな特権の一つなので、使えるところでは全力で使った方がいいでしょう。

これは自分自身のプライドを守る意味もありますが、自分の監修したものに「出所不明」の情報を掲載して公開することは、自分の名前に傷をつけることにもつながりかねません。

したがって、思い切って断るのも選択肢の一つです。

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4.「好き」を仕事にできると楽しい!

今回は、歴史と仕事についての記事を書いてきました。

歴史好きなら一度は思い当たるこの問題だと思いますが、ぜひこの記事を参考に自分なりの解決方法を見つけていただければと思います。

また、当ブログでもジャンルの一つに「歴史」を追加しましたので、今後は定期的に歴史の記事も書いていきたいと思います。

時代区分的には「幕末・明治維新」あたりの記事を予定していますので、続報をお待ちください。

ここでは偉そうなことを書いてきましたが、正直自分もこの仕事を始めてみるまで歴史で収入を得られるとは思っていませんでした。

しかし、意外とライターの案件が多く、月間の検索数的にも十分にライティングジャンルとして成立すると踏んでいます。

例えば、2019年2月現在、映画「君の名は」と「西郷隆盛」という単語の広告単価はそう大差ありません。

当ブログで歴史記事の執筆を開始した理由が、なんとなくわかるのではないでしょうか。

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