タピオカの歴史を徹底調査!意外な素材や発祥地、過去のブームが見えてきました

キャッサバ 根っこ歴史

昨今では若者女性を中心に爆発的な流行をみせている食べ物。それが「タピオカ」です。

街中でもタピオカが入ったドリンクを持っている人を見かけない日はないほどで、まさしく世は空前の「タピオカブーム」に沸いているといえるでしょう。

しかし、一方で私を含め、

「どうしてこんなにタピオカが流行しているの?いやそもそもタピオカって何なのさ」

という方も多いでしょう。

そこで、今まで全くタピオカを食べてこなかった私が様々な情報を調査し、実際に「タピって」みることでブームを検証してみました!

1.タピオカの発祥と素材および世界・日本における普及の歴史

キャッサバ 農園

空前のタピオカブームを検証する前段階として、「そもそもタピオカって何なの?」という疑問を解決するべく、基本情報を整理していきたいと思います。

個人的には、この時点でいろいろと不思議なことを発見しましたね。

1.タピオカの素材はキャッサバという木の根

まず、そもそもタピオカが何からできているかを知らなければ話は始まりません。

その原材料についてはすでに多少知っているという方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から言えば「キャッサバ」という木の根茎から製造されています。

この根茎からデンプンを抽出し、それを加工することで我々のよく知る「タピオカ」としてドリンクに入れられているのです。

また、粉やのり状に加工することも可能で、食用のほかに製紙用品や紡績用品としても広く利用されています。

上記の例として、身近なところでは我々がよく目にする「でんぷんのり」も、広く言えばタピオカの仲間です。

さらに、「根茎の塊を収穫する」という仕組みからも察しが付くかもしれませんが、食物としての分類上は「ジャガイモ」や「サツマイモ」と同じになります。

つまり、タピオカドリンクのタピオカをジャガイモやサツマイモに置き換えるという事も、原理的には可能なのでしょう。

味のほどは保証しかねますが…。

2.タピオカの歴史は非常に古く、世界中で食用として親しまれている

そもそも、「キャッサバ」は南米発祥の低木で、ペルーでは実に4000年前から存在が確認されているとのこと。

広く世界に分布するキッカケになったのはポルトガル人による南米上陸、つまり大航海時代の訪れによって様々な箇所で栽培がスタートします。

そして、熱帯でも生育することからアフリカ大陸を中心に食料として広く親しまれ、現在でも発展途上国を中心に主要な食物と考えられているようです。

また、記事を読んでも分かるようにタピオカは日本原産の穀物ではなく、現在日本で見かけるものは大半が東南アジアから輸入されています。

ただし、輸入したタピオカの全てが食用として親しまれているわけではなく、割合としてはむしろ工業・製紙用品として利用される方が多いというのも事実です。

ちなみに、現代を除けば日本で食用タピオカが脚光を浴びたのは戦後初期で、太平洋戦争の敗戦によって食糧難に陥った際に安価な輸入食品としてフィリピンより400トン余りのタピオカが供出されたとのこと。

当時のフィリピンは完全にアメリカの勢力圏にあり、輸出国がフィリピンなのはそのためでしょう。

もっとも、この際のタピオカは言うまでもなく「コメに代わる主食」として考えられており、「ミルクティーの底に入れる」という用途は頭の片隅にもなかったことでしょう。

2.空前のタピオカ「ドリンク」ブームはどこから生じた?

タピオカドリンク

ここまでの内容から、タピオカが非常に長い歴史をもち、広汎な用途で使用されてきたことをご理解いただけたのではないでしょうか。

しかし、その情報だけを眺めていると「2019年にタピオカブームが到来する」とはとても信じられません。

そこで、ここからは現在大流行中の「タピオカドリンク」の発祥とブームのヒミツを検証していきたいと思います。

1.タピオカティーの発祥国は台湾である

これについてはご存知の方も多いかもしれませんが、タピオカドリンクの代表的なジャンル「タピオカティー」は台湾発祥であるという見方が有力です。

誕生したのは1980年代と非常に最近で、台湾にある春水堂という店舗が「アイスティーにタピオカを入れてみるのはどうだろう」と発想に至ったみたいです。

他にもいくつか説が提唱されていますが、どれにも共通しているのは「発祥が台湾である」ということと「80年代に誕生している」ということです。

したがって、上記の点に関しては共通の認識がなされていると考えて間違いないでしょう。

加えて、タピオカそのものは台湾でも古くから親しまれている食料で、これをティーに入れてみるという「まぜっこ」の要領から誕生したものといえるかもしれません。

そして、春水堂が発売した「タピオカミルクティー」は瞬く間に台湾中で評判となり、90年代には台湾の国民的飲料に成長しました。

現在では日本だけでなく、東アジア圏やアメリカでも広く親しまれているようです。

2.日本には90年代後半に輸入され、歴史上何度かブームが来ていた

90年代に台湾で完全に定着していたタピオカミルクティー。

日本と台湾は地理的にも近接しており、当然ながらすぐにこの飲料は輸入されるようになります。

実際、90年代末には日本社会でも広く普及しており、例としては弱いかもしれませんが現在私のプレイしている1998年発売のギャルゲーにも「タピオカ」の文字が登場しています。

さらに、00年代に突入すると「タピオカブーム」が巻き起こり、日本においても一躍流行の飲み物になっていきました。

上記を取り上げているITmediaの記事があるので、そちらを引用して紹介します。

実はメディアが「黒タピオカドリンクがブームになってます!」と騒ぐのはこれまでもたびたびあった。古くは2000年ごろにまでさかのぼる。

『台湾で人気の「ジュンズナイ茶」が日本の街角にも登場した。冷たいミルクティーに沈んだ黒タピオカを極太ストローでズルズル。カエルの卵のような不気味さと、モチモチした食感が奇妙にウケた』(日経流通新聞 2000年12月26日)

いかがでしょうか。

この文面を見る限り、現在我々が感じている「タピオカブーム」は、約20年前のリバイバルに他ならないということが理解できますね。

ただし、このブームはほどなく鎮静化し、次にふたたび脚光を浴びたのが2019年…ではなく、2008年ごろのことだそうです。

当時も「リバイバルブーム」と騒がれ、かつてと同じようにタピオカが女子高生を中心としたムーブメントを巻き起こしたのです。

言うまでもないことですが、このブームが沈静化して約10年が経過した昨今にタピオカは三たび脚光を浴びることになったと分析できます。

まとめると、「日本におけるタピオカブームは今に始まったことではない」という結論に行き当たるのです。