平成を代表する社会現象アニメは?アニメ史に影響を与えた名作ランキングベスト10!

アニメ
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本日2019年5月1日は、新時代「令和」幕開けの一日でもあります。

筆者は平成生まれ平成育ちですが、この約30年という期間はさまざまな出来事がありました。

狂乱のバブルがはじけ、先の見えない低迷期に突入した日本。

こうした時代背景もあって、平成という時代にはどうしても暗い影が付きまといます。

しかし、その一方で発展した文化も数多く存在しているのをご存知でしょうか。

個人的には、その最たる例が「アニメーション」の文化だと感じています。

そこで、この記事では平成のアニメ史を整理し、アニメ文化を普遍的な存在へと押し上げた作品を独断と偏見で選出してみたいと思います!

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1.平成アニメ史の概況

小渕恵三 平成 発表
画像出典:アエラドット

まず、平成の傑作を紹介する前準備として「平成アニメ史」の概況を整理してみたいと思います。

皆さんの中にも意外に感じる方がいるかもしれませんが、平成初期のアニメ業界は低迷状態にありました。

昭和期に大流行したアニメが終了していき、それに代わる大作もそれほど生まれていなかったというのがその根拠です。

その時代は専らOVAが収益の下支え役として機能し、「少ないファンを囲う」という戦略がとられていたとされています。

しかし、時代が下ると「平成らしい」ヒット作が生まれるようになっていきました。

特に、『新世紀エヴァンゲリオン』や『スレイヤーズ』などの作品が大ヒットし、アニメ界は活気を取り戻していくことになります。

その後は「製作委員会方式」という、リスクを分散して作品を作るスタイルが確立されたことにより作品数が急増。アニメ界は全盛期を迎えることになります。

製作委員会方式 仕組み
画像出典:AERA.dot

また、海外でも「ジャパノロジー」が注目を浴び、特にフランスを中心とする欧米圏でカルチャーとして脚光を浴びることになります。

しかし、景気の減退はアニメ界にも少なからぬ影響をもたらし、市場規模が頭打ちになりかけていたのが2000年代前半の出来事です。

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こうした文脈で生まれたのが『涼宮ハルヒの憂鬱』に始まる「萌えアニメブーム」でした。

それまでも「萌え」の文化自体は存在しましたが、同作のヒットによって限られたマニア層から一般層へと浸透していく大きなキッカケとなります。

その後は、『けいおん!』や『君の名は。』など、社会現象と萌えアニメがしばしばリンクして歴史上に姿を現すようになりました。

「萌え」ブームは一般層に反発を受けつつもしだいに定着していき、2019年現在では町中にその姿を見ることができます。

もっとも、平成後期から令和初期にかけてのアニメ業界が安定期にあるかといえばそうではなく、むしろ過渡期であると個人的には推理しています。

実際、収益の柱となっていたBDやDVDの売り上げは年々減少しており、同時にアニメ業界の苛烈な労働環境や原作の「使い捨て」が問題視されることも少なくありません。

平成期に有力なアニメ制作会社が立て続けに合併・消滅しているのがその証拠でしょう。

一方でソシャゲを一発当てれば「ドル箱」並みの収益が期待できるなど、アニメ業界はこれまで以上に「ゼロサムゲーム」の様相を呈しています。

それでも、「子供・オタクの娯楽」に過ぎなかったアニメがこれだけ一般に浸透しているという事実は、アニメ業界の成長を示すに他なりません。

したがって、平成期のアニメ史を整理すると、以下のようなことが言えるのではないかと思います。

  • 子供・オタクの娯楽から国民の娯楽へと成長した
  • 萌え文化が生まれ社会に定着した
  • 円盤文化の衰退と配信・ソシャゲブームの到来に大きく影響されている
  • 収益性や「薄利多売」の市場原理見直しを迫られるようになった

ちなみに、本稿執筆にあたっては下記のサイトを参考にしたので、さらに平成のアニメ史を知りたい方はこちらをお読みください。

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2.平成を代表する社会現象アニメランキングベスト10!

さて、ここまで平成のアニメ史を整理してきましたので、その内容を前提として平成の名作・傑作アニメを10作選出してみたいと思います。

選出にあたって、先に選出対象作品と選出基準を明記しておきました。

選出対象作品
  • 平成元年~平成31年(1989年~2019年)の期間中に公開された日本国製作TVアニメ・劇場アニメ・OVA作品(下請け・孫請けに海外資本の関与がある場合も可)
  • 平成期に入って新規にアニメとして制作された作品(昭和期から継続するシリーズものは対象外)
  • 「アニメ」の制作以前から高い人気を誇っていた作品

補足を入れるのは三つ目の「第一に『アニメ』が連想される作品」という個所です。

これは、アニメ作品の大半が何かしらの原作をもとに作成されていることから要件として追加しました。

つまりどういうことかというと、原作となった「漫画」や「ゲーム」が第一に連想されるような作品は選出の対象外ということです。

例えば、『ワンピース』や『名探偵コナン』などの「漫画」が第一に連想される作品や、『ポケモン』や『遊戯王』などの「ゲーム」が第一に連想される作品のことです。

除外の意図としては、あくまで「アニメとして」流行した作品を挙げるのが主な目的のため、漫画やゲームで既に人気を博していた作品は選外としています。

ただ、ランキング内には漫画やラノベ原作の作品は登場します。

それらの作品と除外作品との違いは、「流行のキッカケがアニメか否か」という点にあると解釈してください。

正直かなり主観的な判断になってしまうので要件としては迷ったのですが、漏れた作品も後々「平成漫画ランキング」の企画を実施しそちらに盛り込む予定でいます。あらかじめご了承ください。

また、同時に選出基準も公開しておきます。基準は以下の6つで、一部は独断と偏見に基づいて5点満点の合計30点で評価していきます。

正直点数基準はかなり厳しめですが、30年の頂点を選ぶランキングという事でご容赦ください。

選出基準

  • 売り上げ(関連作品群含)
  • 社会現象度
  • 業界人からの評価
  • 国際的評価
  • 後世への影響度
  • 個人的な好み

それでは、いよいよランキング本編に突入します!

第10位:「頭文字D」シリーズ

頭文字D メインビジュアル
画像出典:dTV

第10位は、しげの秀一の同名漫画を原作とする「頭文字D」シリーズです。

得点は以下の通り。

  • 売り上げ(関連作品群含):☆☆☆☆
  • 社会現象度:☆☆☆
  • 業界人からの評価:☆
  • 国際的評価:☆☆
  • 後世への影響度:☆☆
  • 個人的な好み:☆☆

 合計…14点

主な選出理由:平成初期の「ユーロビート」や「走り屋」ブームに貢献した

本作は漫画原作ではありますが、人気に火が付いたのは平成8年(1998年)にアニメが公開されて以降のことです。

「走り屋」という独特のモデルを描いた意欲作は、時代性も相まってアニメの域を超えた流行をもたらしました。

特に、主人公の藤原拓海が操る「ハチロク」や、劇中歌として採用された「ユーロビート」は一世を風靡し、青年男性を中心に社会現象化していたといえるでしょう。

また、アニメだけでなく関連作品として制作されたアーケードゲームも好調に稼働し、現代にいたるまでゲームセンターに欠かせない筐体として大きな売り上げを上げています。

さらに、欧州圏では原作漫画も愛され、海外で一定の知名度を獲得していることも見逃せません。

しかし、比較的得点が抑えめになっている理由は「平成後期には勢いに衰えが隠せなくなっていた」という点です。

「走り屋」や「ユーロビート」は過去の産物として流行から外れてしまった感は否めませんし、ゲームセンター業界も急速に衰退しつつあります。

そのため、本作は「良くも悪くも平成を象徴するような作品」といえそうです。

第9位:「スレイヤーズ」シリーズ

スレイヤーズ メインビジュアル
画像出典:KING AMUSEMENT CREATIVE

第9位は、神坂一による同名ライトノベルを原作とする「スレイヤーズ」シリーズです。

得点は以下の通り。

  • 売り上げ(関連作品群含):☆☆☆
  • 社会現象度:☆☆
  • 業界人からの評価:☆☆
  • 国際的評価:☆☆
  • 後世への影響度:☆☆☆☆
  • 個人的な好み:☆☆

 合計…15点

主な選出理由:現代萌えアニメの基礎を確立した

まだ「ライトノベル」というジャンルが極めてマイナーであった平成初期に、同ジャンルをアニメファンに大きく浸透させた作品です。

そのため、ライトノベルとしてもすさまじい売り上げを誇る作品でもあります。

ただし、ライトノベル色が強いながらもアニメ史を語るには欠かせない作品という事で選出しました。

実際、現代の萌えアニメは本作や『機動戦艦ナデシコ』などを出発点としており、キャラ萌えありバトルありギャグあり、というテンプレを詰め合わせたような作品です。

また、主人公のリナは大人気ヒロインとなり、声優を務めていた林原めぐみは『エヴァ』の綾波人気なども相まって「アイドル声優」の走りとなりました。

今でこそ声優の顔出しやイベント出演は当たり前になりつつありますが、こういった流れは平成になってから生まれた潮流であるといえます。

ただ、本作の点数が控えめな理由は「良くも悪くもテンプレを生み出した作品のため、今見る価値はあまりない」という点が影響しています。

ファンの方には申し訳ないのですが、『教科書』としての役目は既に果たし終えてしまった感が否めません。

もっとも、歴史的評価において上記の事実が本作の価値を損なうものではないことは断っておきます。

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第8位:君の名は。

君の名は メインビジュアル
画像出典:映画『君の名は。』公式サイト

第8位は、新海誠監督によるオリジナル映画『君の名は。』です。

得点は以下の通り。

  • 売り上げ(関連作品群含):☆☆☆
  • 社会現象度:☆☆☆☆☆
  • 業界人からの評価:☆☆☆
  • 国際的評価:☆☆
  • 後世への影響度:☆
  • 個人的な好み:☆☆☆

 合計…17点

主な選出理由:平成末期に社会現象と化した

『君の名は。』についてはまだ登場から歴史が浅いので位置づけが難しいところがあります。

しかし、後世で平成のアニメ史を語る際には必ずランクインすると予想するので、評価が定まらない中あえてランクインさせました。

選出理由については言うまでもないかもしれませんが、平成末期に社会現象として広く国民に愛されたことです。

当時の流行を思い出すと、「君の名を見ていないのは非常識」と笑われるほどの定着ぶりだったように記憶しています。

実際、過去これほど広い層に浸透したアニメ作品は「ジブリ」の作品くらいしか思いつかないほどです。

ただ、エンタメ重視の内容であるため、後世では『流行もの』として低く評価される可能性は否めません。

語り継がれる作品は、やはり何かしらのカリスマ性や独創性があるように感じます。

本作は非常によくできていましたが、傑出した要素が感じられなかったので評価を低くしている部分はありますね。

第7位:「けいおん」シリーズ

けいおん メインビジュアル
画像出典:dアニメストア

第7位は、かきふらいの同名漫画を原作とする「けいおん」シリーズです。

得点は以下の通り。

  • 売り上げ(関連作品群含):☆☆
  • 社会現象度:☆☆☆☆
  • 業界人からの評価:☆☆
  • 国際的評価:☆☆☆
  • 後世への影響度:☆☆☆☆
  • 個人的な好み:☆☆☆

 合計…18点

主な選出理由:後世の「少女×○○」というジャンルに多大な影響を与えた

「けいおん」シリーズについては、平成後期のアニメ界を代表する作品といっても過言ではありません。

特にオタク層を中心とした一種の社会現象と化し、作中でキャラクターが使用した楽器や機材が飛ぶように売れるなど「軽音楽ブーム」を生み出しました。

それだけでなく、けいおん以後の深夜アニメに多大な影響を与えている点も評価が高いです。

この流れは現代でも続いていると感じますが、「少女×○○(専門的なジャンル)」という組み合わせを確立したことはアニメ史にとって非常に大きな出来事でした。

実際、「少女×艦隊」の『艦隊これくしょん』や「少女×戦車」の『ガールズ&パンツァー』シリーズなどはすべてけいおんの延長線上に位置づけられる作品です。

これらの作品が平成末期のアニメ界を牽引したことを考えると、作品単体としての魅力以上の評価を下す必要があると感じました。

ただし、本作の流行はやや若年層のアニメファンに偏っていたところがあり、広く一般に浸透したとは言い切れない点があるため点数はやや抑えめになっています。

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第6位:「攻殻機動隊」シリーズ

攻殻機動隊 草薙素子 光学迷彩
画像出典:BANDAI NAMCO

第6位は、士郎正宗の同名漫画を原作とする「攻殻機動隊」シリーズです。

得点は以下の通り。

  • 売り上げ(関連作品群含):☆☆
  • 社会現象度:☆
  • 業界人からの評価:☆☆☆☆☆
  • 国際的評価:☆☆☆☆
  • 後世への影響度:☆☆☆☆
  • 個人的な好み:☆☆☆☆☆

    合計…21点

主な選出理由:技法や演出の面で業界人に多大な影響を与えた

「攻殻機動隊」シリーズは、今でも神聖視されることが多いアニメ史に残る傑作です。

特に、押井守が監督を務めた『GHOST IN THE SHELL』と『イノセンス』に関しては業界人やアニメ通から最高級の評価を受けています。

その理由は様々ありますが、教養や問題意識に裏打ちされた脚本・絶妙な近未来感・映像に惚れてしまいそうになる撮影や演出の技法…etc

これらの要素を含む本作は、アニメ界の常識を一変させるような作品でした。

また、押井の弟子である神山健治が作成したTVアニメ版の「攻殻機動隊SAC」も傑作として名高い作品です。

さらに、海外からの評価も非常に高く、つい最近『ゴースト・イン・ザ・シェル』というハリウッド映画が公開されたことも記憶に新しいでしょう。

もっとも、ハリウッド作品はあまりパっとしませんでしたが…。

ただ、作品のクオリティを絶賛した割に順位が低めな理由としては、「一般層にまで浸透して社会現象を巻き起こすまでには至らなかった」という点が挙げられます。

当然売り上げが悪いわけではないのですが、上位にランクインする作品と見比べるとどうしても格落ち感は否めません。

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