ジャンプに飽きたあなたへ!大人向けで15巻以内に完結したおすすめ人気漫画5冊!

図書館 階段漫画

今回は、知人のリクエスト企画を書いていきたいと思います。

名付けて「【大人向け】全15巻以内で完結済みのおすすめ漫画5冊」です!

そもそもなぜこのテーマを選んだのかから、おすすめの漫画についての簡単な紹介までを書いていきます。

それでは、本編にまいりましょう。

1.なぜこのテーマで漫画をおすすめしようと思ったか

さて、世の中には星の数ほど漫画紹介サイトがあります。その中で、読まれる価値がある記事を書くには、ある程度のカテゴライズが必要になってきます。

そこで、まず今回このテーマを選んだ理由を解説していきたいと思います。

1.大人向けの定義って?

私のいうところの大人向けとは、一般的な少年誌(ジャンプ・マガジン・サンデーなど)に掲載されていない作品を指します。

もちろん、これらの少年誌の作品にも大人向けのものや要素はありますが、あくまでも便宜上そういう分類をしています。

また、これらに掲載されている作品は、基本的に知名度が非常に高いです。そのため、いまさら紹介しなくても、そもそも大抵の若者は知っていると考えたので、今回は対象外としました。

おすすめの漫画は「ワンピース」です!面白いですよ!

といわれても、そんなの知ってるよと思われてしまうのがオチでしょう。

2.なぜ15巻以内なのか

私は、無駄に大量の趣味を抱えています。また、広く様々な漫画を読みたいタイプなので、基本的に既刊数が20巻を超える漫画はほとんど読みません。

多少足が出るくらいなら読むこともありますが、50巻以上を読むことはありません。今後も恐らくないでしょう。

これはすごく個人的な趣向ですし、賛同する必要は全くないのですが

50巻を超えるような漫画を読むなら、15巻で完結する漫画を3タイトル読んだ方がいい

と思ってしまうのです。50巻読んでつまらなかった場合、取り返しがつきませんし。

そのため全20巻以内で考えていましたが、たまたま選出した漫画が全部15巻以内で完結していたので、このようなタイトルになりました。

3.なぜ完結済みでなければならないのか

これもすごく個人的な趣向なのですが、基本的に漫画は一気見したいのです。

私が漫画を読むときは、たいてい憑りつかれたように数週間漫画のことだけを考えて読み倒します。しかし、突然パタッと飽きてしまうと、平気で一年近く漫画に触れなかったこともあります。

そのため、そもそも週刊誌や月刊誌で次巻を待つという読み方は性に合いません。だからこそ、できるだけ完結済みであってほしいのです。

ただ、これは必須条件ではないので、上記の条件にあてはまっていて完結していないけど好きな作品は当然あります。

2.【大人向け】全15巻以内で完結済みのおすすめ漫画5冊

それでは、いよいよおすすめ漫画5冊を実際に紹介していきます。

なおジャンルはバラバラですが、いわゆる硬派な漫画(攻殻機動隊・寄生獣・AKIRAなど)は選外としています。

たいていそれらの漫画には熱いファンが多いので、いまさら紹介するまでもないという判断です。

1.天野こずえ『ARIA』(全12巻)

aria メインビジュアル画像出典:ARIA公式サイト

はい、まず一冊目は『ARIA』です(作者:天野こずえ、全12巻)。

1.『ARIA』のあらすじ

惑星改造により生まれた水の惑星、「アクア」。

その観光都市ネオ・ヴェネツィアで皆が憧れる職業は、ゴンドラを操りウンディーネと呼ばれる水先案内人です。

15才の少女、水無灯里(みずなしあかり)はウンディーネになることを夢見て、マンホームからアクアにやって来ました。

その灯里が日々修業に励むのは、誉も高い水の3大妖精のひとり、アリシア・フローレンスが経営する水先案内店「ARIAカンパニー」。

姫屋の藍華や、オレンジぷらねっとのアリスと一緒に、悩んだりすることもあるけれど、
プリマ・ウンディーネを目指してがんばっています。

出典:ARIA公式サイト

2.『ARIA』の感想

この作品は、ジャンルとしては日常系に分類されます。

灯里を中心とするウンディーネたちと、アクアに住む住人たちとの日常を描いた、癒しの漫画というべきでしょう。

ゆっくりと流れていく時間と、作者の天野こずえならではの美麗な絵が魅力的です。

また、アクアのモデルはイタリアのヴェネツィアで、実在する施設も数多く登場します。

しかし、そうしたゆるやかな日常が流れている一方で、灯里たちを巻き込んで起こる数々の摩訶不思議な出来事も見逃せません。

突然タイムスリップし、巨大な猫に遭遇するようなこともあります。

日常系とよばれるジャンルでありながら、優しい非日常を感じられるのは、宮沢賢治の作品を彷彿とさせます。

当然ながら、そこでバトルや惨劇が勃発することはなく、基本的には平和に解決します。

しかし、この漫画の良さは、そうした日常ものにありがちな「サザエさん時空」が展開されているわけではなく、キチンと時間が経過していきます

キャラは成長し、季節はめぐっていきます。そのため、ゆるやかな日常の中にもほんの少しのリアリティがまじっていることで絶妙のバランスが保たれており、人間関係にも深みが出ています。

しかし、この作品の良さは、「大迫力の戦闘シーン!」「きっとあなたも騙される!」「全米が泣いた!」というように、一言で表すのが非常に難しいです。

ただ、心に沁みるタイプの面白さがあるのは間違いないので、是非読んでみてください。

また、アニメ版劇場版も最高クラスの出来の良さです。批判されがちなアニメオリジナル要素が素晴らしく、BGMやOP・EDなども見事に作品の質を高めています。

そのため、アニメ版から入っても全く問題ないでしょう。

2.芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』(全14巻)

画像出典:Amazon

2冊目はヨコハマ買い出し紀行です。(作者:芦奈野ひとし、全14巻)

1.『ヨコハマ買い出し紀行』のあらすじ

「お祭りのようだった世の中」がゆっくりと落ち着き、のちに「夕凪の時代」と呼ばれる近未来の日本(主に三浦半島を中心とした関東地方)を舞台に、「ロボットの人」である主人公初瀬野アルファとその周囲の人々の織りなす「てろてろ」とした時間を描いた作品。

作中の社会状況は、明言はされていないが、断片的な記述を総合すると、地球温暖化が進んで海面上昇が続き、産業が衰退して人口が激減し、人類の文明社会が徐々に衰退し滅びに向かっていることが示唆されている。

しかし、その世界に悲壮感はなく、人々はむしろ平穏に満ちた日々を暮らしている。

また、詳しくは語られない正体不明の存在も多く、そのまま作中の日常世界に溶け込んでいる。

これらの不思議については作中で真相が明かされることはなく、どう解釈するかは読者に任されている。

(中略)

各話は、登場人物の私的な日常を軸に展開し、また「ロボットの人」たちが周囲から、「ロボットという事は個性のひとつ」として受け入れられて生活している様子をとらえている。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨコハマ買い出し紀行

2.『ヨコハマ買い出し紀行』の感想

この漫画も、ARIAと同様にジャンルは日常系に分類されます。

しかし、異なる点は、『ヨコハマ買い出し紀行』のほうがより物語が平坦で、そして哀愁を感じるところではないでしょうか。

あらすじにもあるように、舞台は近未来をベースにしています。そこは、文明が高度に進んでいたものの、何らかの自然現象によって滅び去ろうとしている世界でした。

つまり、いわゆるポストアポカリプスものというくくりになります。

しかし、通常それらの世界を舞台にした際に描写されるような、暴力や略奪・ディストピアなどの要素は全くありません。

ただ静かに滅びゆく世界の中で、日常を過ごす人々の生活にスポットがあてられます。

ストーリーそのものは、こうしたあらすじからは想像もできないほど起伏がありません

これは本当に人の日常に焦点を当てたらそうなるのがもっともだと思っているので、筆者としてはむしろプラスの要素に感じられました。

ただし、人によっては「退屈だ」と感じてしまうかもしれないので、この部分は好みがわかれるところです。

そして、この作品の見どころは「変わる世界と変わらないモノ」だと感じています。

主人公のアルファさんは、女性型ロボットです。それゆえに歳をとることがありません。

もっとも、『ヨコハマ買い出し紀行』の世界は超多様性社会なので、人間やロボットとそれ以外の生命体が共存していますが、人々がそれを気にする様子はありません。

しかし、人とロボットには決定的に違うものがあります。そう、人は成長していきますが、ロボットは成長しません。

作中でも、少年少女は成長し、やがて町を出ていきますが、アルファさんはそこにとどまったままです。

さらに、世界の崩壊は静かで平坦なストーリーの裏側で着々と進行していきます。

このように、変わりゆくモノを眺めているアルファさんの視点に共感を覚えました。

作中の出来事があまりにも自然でゆっくりと流れていくからこそ、ふとした瞬間に気付く何気ない変化に、えもいわれぬ感情をかきたてられるのです。

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