4.STEINS;GATE
4作目は、5pbよりリリースされた「科学アドベンチャー」シリーズの一作である「STEINS;GATE」です。
かつての2ch文化を思い出させるネットミームと、中二病的とも表現できるオカルト科学要素を組み合わせた意欲作で、一世を風靡しました。
アニメも大ヒットし、後には関連作品がいくつもつくられました。
現行ハードでは、PS4/PS Vita/Switchで発売されています。
1.「STEINS;GATE」のあらすじ
秋葉原を拠点とする総勢3人の小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーで、厨二病から抜け出せない大学生の岡部倫太郎は、サークル仲間と日々ヘンテコな発明を繰り返していた。
2010年7月28日、岡部は単位取得のため同期にして友人の橋田至と共に向かった講義会場で、弱冠18歳でアメリカの科学誌に学術論文が掲載された天才少女、牧瀬紅莉栖と出会う。
しかし、彼はその数時間前にラジオ会館の8階奥で大量の血溜まりの中に倒れる彼女を見ていた。
そしてそれを橋田へ報告した携帯メールは、何故かその1週間前の日付で受信されていた。
検証の結果、発明品の一つである電話レンジ(仮)が偶然にも携帯メールを過去へと送るタイムマシンとしての機能を備えていたことが判明する。
そしてその偶然が全世界の未来を左右するできごとになると、世紀の大発明に浮かれていた岡部自身は知る由もなかった―――。
出典:https://dic.pixiv.net/a/steins%3Bgate
2.「STEINS;GATE」の特徴・感想
ストーリーは絶対にネタバレを知らない状態でプレイしてほしいので詳細については伏せますが、いわゆる「オカルト」が現実だったらどうなってしまうのか?というのが主題になっています。
我々の背後には大きな陰謀があるかもしれない、という中二病的な発想が好きな方は、おそらくハマるのではないかと思います。
また、さまざまなSFガジェットも登場するので、そのへんも好きな人にはたまらないと思います。
序盤は仲間内でワイワイ楽しくすごす様子を眺めることになりますが、ある箇所まで進めていくと一気に作品のカラーが変化していきます。
そのため、序盤で投げないでとにかくゲームを進めてみてください。
もちろん、そうした世界観だけでなくキャラクターも魅力的です。何より、主人公の岡部倫太郎(オカリン)が最高ですね。
ギャルゲーで主人公がカッコいい作品はそれほど多くありません。それゆえに、そうしたタイプの作品には名作が多い傾向にある気がします。
ゲームシステムも、Dメールというメールを出すタイミングなどをプレイヤーが操作することで、展開に変化が生じるというゲーム性もあります。
これが意外と難しいので、結構頭を使わされることになります。
ただ、強いて欠点を挙げるならば、一昔前の2chやニコニコ動画のスラングなどが多数登場するので、ちょっと古臭くてキツイところがあるかもしれません。
もっとも、それもやっていくうちに慣れていきますが。
ファンディスクや外伝アニメなどは多数あるのですが、正直あまりやる必要はない気がします。
強いていうならば、「STEINS;GATE 0」はそれなりに楽しめますが、やはり今作に比べると一段落ちるところがあるのは否めません。
5.WHITE ALBUM2
最後の5作目は、シナリオが個人的に一番好きなゲーム「WHITE ALBUM2」です!
冬を舞台に高校生~社会人になるまでを描いた壮大な物語は、極めて高いシナリオの完成度を実現し同時に「胃の痛さ」をもたらしてくれます。
なお、2とありますがストーリーに1と直接的な繋がりはないので、1を知らなくても問題なく楽しめます。
現行ハードでは、PS Vitaで高校生~社会人編までの三部を収録したものが発売されているので、そちらでを買うのがいいと思います。
1.「WHITE ALBUM2」のあらすじ
学園祭まであと一月と迫った秋の日の夕暮れ。
崩壊した軽音楽同好会の最後の一人、北原春希は、
放課後の窓際で学園祭のステージを目指してギターを弾いていた。それは、二年半ずっと真面目に過ごしてきた優等生が、
卒業までの半年間に成し遂げようとした、ささやかな冒険。けれど、その拙いギターの音色に、
流れるようなピアノの旋律と、鈴が鳴るような歌声が重なったとき……一人からふたりへ、ふたりから三人へと重なっていった新生軽音楽同好会の、
夢のような、夢であって欲しかった半年間が始まった。出典:https://whitealbum2.jp/story/index.html
2.「WHITE ALBUM2」の特徴・感想
まず、このゲームの魅力はなんといってもシナリオの完成度に尽きます。主人公と二人の女子高生が偶然文化祭で出会ったことから開幕するのですが、やがてそこに恋愛関係が生まれてきます。
男ひとりと女ふたり。勘の良い方ならばもう何が起こるのかは言わずもがなわかるのではないかと思います。そう、三角関係の到来です。
ただ、三角関係だけならばよくあるシナリオに過ぎません。このゲームの場合は、三角関係をめぐる描写のクオリティが飛びぬけて高いのです。
そして、主人公(プレイヤー)はそのどちらかを選択する場面が何度も訪れるのですが、そこで「ご都合主義」に逃げることを許してくれません。
正直、両ヒロインはどちらも非常に魅力的で、どちらも同じくらい悪いところもあります。そのため、恋に揺れる主人公同様、プレイヤー側も本当に悩まされます。
そして、優柔不断な主人公は何度も過ちを犯していき、やがて修羅場を迎えることになります。この際の胃の痛さっていったらもう、たまりませんよ。
しかし、ネタバレになるので伏せますが、主人公は何度も道を外れつつも、最終的には決着をつけます。もちろん、ハーレムに逃げることは許してくれません。
リアルな心情の揺れ動きや「選ばれなかったヒロイン」の物語もキチンと描写してくれることから、シナリオを重視したい方には絶対にやってほしいゲームです。
3.まとめ
ここまでいくつかのゲームを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
一口に「ギャルゲー」といっても、いろいろなジャンルのゲームがあるということを知ってもらいたかったので、かなりバラエティ豊かなラインナップになったかと思います。
あらすじや特徴を踏まえた上で「これなら楽しめそう!」と思うものがありましたら、ぜひプレイしてみてください!
ちなみに私のマイベストギャルゲーを選んだとしても、今回とほぼ同じラインナップになる気はします。
ただ、初心者には向いてないという理由で外したEver17あたりはランクインするかもしれません。
今回取り上げたギャルゲー
・アマガミ
・この世の果てで恋を歌う少女yu-no
・Fate/Stay Night
・シュタインズ・ゲート
・White Album2