今日は私の大好きな野球ゲームシリーズ「パワプロクンポケット」(通称:パワポケ)について解説していきます。
概要や世界観に触れた、シナリオや彼女候補までを含めたおすすめの名作上位5作品をランキング形式でご紹介!
皆さんの好きなナンバリング作品は、果たして選出されているか…。
それでは、さっそく本編に参りましょう!
1.そもそも「パワポケ」とはどんなゲーム?
画像出典:電ファミニコゲーマー
そもそも、「パワポケ」とは何なのでしょうか。その答えはいたって単純で、コナミが発売している大人気野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」(通称:パワプロ)シリーズの派生作品です。
初代パワポケが発売された1999年には、まだパワポケシリーズのような高負荷のゲームを携帯機で稼働させることは困難でした。そこで、当時主流であった携帯機のゲームボーイカラーでも遊べるように、携帯型のパワポケとしてリリースされたのです。
ここまでの前提を踏まえると、単純にパワポケシリーズを携帯機に移植しただけのように聞こえるかもしれません。
しかし、それは全くの不正解なのです。
パワポケシリーズ最大の特徴は、パワプロにもある選手育成モード「サクセスモード」にあります。パワプロのサクセスは、基本的に素直なものが多いです。
選手を鍛えて、甲子園などの野球大会に優勝したのち、強い選手を育ててクリアする、というようなイメージです。
一方のパワポケも、最終的なゴールはだいたい一緒なのですが、その世界観が全く違います。
もちろんパワプロにも全くない要素ではないのですが、パワポケではサクセス中にロボット・アンドロイド・獣人・未来人・超能力者…etcなどのアブノーマルな人々が結構登場します。
また、シナリオも主人公がアンドロイドにされる、二軍のがけっぷち選手と入れ替わる、未来人として過去の歪みを調査するなど、ハンパない世界観が形成されています。
キャラクターデザインなどは一見子供向けになっているのですが、その内容もとても子供向けとはいえません。
なんといっても、シナリオによってはかなりダークな世界観が形成されており、後述の彼女候補のうち半数以上が選択肢によっては死んでしまう作品もあります。また、SF的な設定への理解度を求められるシナリオが多く、プレイヤーの教養が試される点も見逃せません。
さらに、一部のファンからは「パワポケ=彼女」という声まで上がるほど、彼女をめぐるストーリーの出来がいいです。
パワプロでは、彼女はあくまで強い選手を作る過程の一つであることが多いです。一方のパワポケでは、そもそも彼女候補と出会うためには練習をすることが全くできなくなるなど、ハナから彼女>野球という選択肢を選ばなければいけないという点が違います。
しかしその分クオリティの高いシナリオも多く、サクセスの楽しみの一つでもあります。
他にもいろいろと語りたいのですが、分量の都合上割愛させていただきます。もっとパワポケのことを知りたいという方は、Pixiv百科事典の記事が読みやすくて出来もよかったので、そちらをご参照ください。
2.パワポケシリーズの現在と楽しみ方
さて、ここまで魅力を語り倒してきたパワポケなのですが、実はシリーズそのものは2011年にDSでリリースされた「パワプロクンポケット14」で完結しています。
しかし、実際のところはもう少しシリーズを続けていきたいという意図があったようで、いくつか謎のままになっている伏線などが存在します。そのため、復活を望むファンも多いです。
結局、どうしてシリーズを畳まなければならなかったか、という答えは単純で、「売り上げが芳しくなかった」という一点です。ただ、ゲームとしての面白さがなくなったから売れなくなった、という解釈は少し問題があります。
そもそも、2000年代中ごろからは携帯ゲームのクオリティが向上し、外でもパワプロシリーズが遊べるようになりました。そのため、わざわざパワポケを買う必要性がなくなってしまったのです。
さらに、パワポケの大きな特徴として「すべてのシリーズが世界観を共有している」というものがあります。そのため、パワポケ1で登場したキャラがパワポケ10になって再登場する、ということもザラです。
そして、こうした「各作品のつながり」は、シリーズが増えるにつれて「内輪向け」のものになっていきました。つまり、中身は面白いが、一見さんお断りというような方向にシリーズが向かっていったために、新規ファンが増えずに売り上げが低迷したと考えられます。
ただ、ゲームそのものの完成度自体はむしろ向上していたため、正直今からパワポケをやってみるのであればDSで発売されているシリーズからはじめたほうがいいでしょう。野球部分も安心して遊べるクオリティになっています。
もっとも、裏を返せばGBAで発売されていたシリーズは、今から遊ぶには野球部分のクオリティが相当に低いことを覚悟しなければなりません。
最近はパワプロも進化していますし、それと比べてしまうと雲泥の差が出てしまいます。しかし、そうするとここで先ほどの「すべてのシリーズが世界観を共有している」という問題に直面することになります。
つまり、世界観をフルで楽しむには、シリーズを頭からやるほかないのです。ただ、ゲームとしては苦しい出来である、という事実があります。
これを解決する一つのアイデアとしては、「初期の作品は実況動画やプレイ動画でシナリオと彼女を把握するだけにとどめる」というやり方もあります。こうすると、内容を抑えつつゲーム部分をスキップできます。
ただし、法的な問題もなくはありませんし、ゲーム部分をやらないで作品を語るのはマナー違反という側面もあります。そのため、プレイスタイルについては自己責任ということでお願いいたします。
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