本日は、ホームシアターというシステムについて解説していきます。
なお、ホームシアターに詳しくない方で、まだ前編を未読の方は先に前編を読まれることをおススメします。
今回の後編では、予告通り格安でも絶対に欠かせない要素と、機器をとにかく安く買う方法について、解説していきます。
それでは、さっそく本編に入りましょう!
1.格安でも絶対に欠かせない要素
さて、ここからはいかに安くかつ最低限の満足度を得るか、ということを主題に解説していきます。
そのためには、まず前編で述べた言葉を思い出してください。ホームシアターのソースを解説した際に、このような文章があったと思います。
「全て対応しているともいえるし、そうでないともいえる」
これが、すごく大切なことなのです。では、それはなぜか。
1.一般的なホームシアターが必要な人、そうでない人
なぜなら、ホームシアターに明確な定義はないのです。こだわろうと思えば、いくらでもこだわることができます。
大富豪がその気になれば、小規模な映画館を超える設備を個人が所有することもできますし。
しかし、一般家庭で普通の大きさのテレビとテレビ内蔵のスピーカーで映画を楽しんだとしても、それもまたホームシアターと呼ぶことはできます。家で映画を楽しめているわけですからね。
結局のところ、鑑賞者が、
「その空間を疑似的な映画館、つまりホームシアターだと感じるかどうか」
これが全てなのです。先ほどの例でいえば、例え映画館並みの施設をもっていても、鑑賞者がホームシアターでないと思えばそれはホームシアターとはいえません。
そのため、絶対に欠かせない要素は、ないといえばないのです。
しかし、「そんなの詭弁だろう」という意見ももっともです。
実際に、この記事の想定読者である一般的な若者であれば、おおよそ同じようなものをホームシアターだと思う、これもまた事実です。
そこで、まず必要な要素を考える前に、私が想定する「こういう人たちがこの記事を読めば納得のいくシステムを構築できるのではないか」という考えを公開します。それは以下の通りです。
2.スピーカーに強いこだわりがなく、なるべく安くしたい
3.中古品に抵抗がない
4.普段からよく映像作品を観たり、ゲームをする
5.今よりちょっと映画館風な環境で映像作品を楽しみたい
2.必要な機器、そうでない機器
では、いよいよ実際に必要な機器を仕分けいきたいと思います(機器の一覧については、前編を参照)。
仕分けに関しては、3種類の記号を用いて仕分けしていきます。記号は以下の通りです。
〇…環境によっては、あったほうがいいです。
△…必ずしも必要ではないと思います。
- フロントスピーカー…◎
フロントスピーカーは必須でしょう。これがなければ、そもそもほとんどの音が流れませんから。 - リアスピーカー…◎
リアスピーカーも欠かせないと思います。あるとないとではサラウンド感が段違いです。 - AVアンプ…◎
ただ音楽を聴くだけではなく、ホームシアターの環境を作るのであれば欠かせません。 - 液晶モニター(テレビ)…◎
これも必要でしょう。ただ特別なものである必要はなく、元々持っているもので問題ありません。新たに買い足す場合でも、部屋によりますがリビングテレビなら32インチ程度、一人暮らしなら21.5インチ程度のモニターあれば十分でしょう。 - サブウーファー…〇
あったほうが臨場感があるのは間違いないです。ただ、重低音は非常に響くので、集合住宅などではそもそも鳴らすことが難しいかもしれません。 - センタースピーカー…△
あまり必要ないと思います。センタースピーカーがなくても、普通の広さの家ならまずセリフが聞き取れないということもないでしょう。現に私も今はシステムから外しています。 - プロジェクター(スクリーン)…△
あったらいいとは思いますが、小さいサイズで観る分にはかなり割高になります。将来的に50インチを超えるようなテレビを導入する場合は、割安になっていきますが。
ひとまず、こうなります。ここまでの話を受けて「よし、とりあえず◎のを全部中古で買ってくるわ!」と思った方、少し落ち着いてみてください。
皆さんは、そもそもそれらの相場をご存知でしょうか。また、どういったお店に売っているかや、どういう状態の中古品を買えばいいのかなども、分かる方は少ないと思います。
そこで、ここからはとにかく安く買うために実際に推奨される買い方を解説します。この理論は実際に私が経験したことに基づいているので、私が買った型番から値段まで完全に公開していきます!