文学と歴史を味わう鎌倉・江の島一人旅観光記!男一人でも存分に楽しめますよ!

旅行

東京の近郊は、首都でありながら意外と観光場所が少ないもの。

しかし、都内からも電車で一時間ほど移動すると、非常に情緒あふれる観光地に出会うことができます。

それが今回私が旅行で訪れた【鎌倉・江の島エリア】で、観光名所が密接していることから非常に効率よく旅行を楽しめるのです。

さらに、私は古典の専門サイトを運営し、歴史記事のライターとしても活動をしているので、

文学や歴史の名所としても名高いこの地を観光しないわけにはいかない!

と思い、久しぶりに鎌倉・江の島観光を行なってみました。

そのため、文学や歴史の名所を効率よく回りたい方は私のプランを参考にされると良いかもしれません。

1.今回の旅における目的とマイルール

さて、ここからは旅行記の執筆に先立って、今回の旅において個人的に定めた目的とマイルールを公表したいと思います。

ただの旅行記ではありふれていて特色がなくなってしまうので、それなりに独自の目的やルールを定めてみました。

1.旅の目的は「文学・歴史」と「聖地巡礼」

まず、今回は旅をするにあたって二つの目的を設定しました。

一つ目は、冒頭でも述べたように「文学と歴史を体感する」というものです。

鎌倉という地は鎌倉幕府が存在したために、歴史的建造物が非常に多く遺されています。

さらに、明治期以降は東京に住む人々の保養地として栄えたため、数多くの作家が訪れる文学の街という側面も併せ持つようになっていきました。

こうした、鎌倉が有する魅力を味わうことが大きな目的でした。

そしてもう一つの目的は、当サイトでも読了報告を記事にした漫画『海街diary』の聖地を巡礼することです。

鎌倉自体は以前にも何度か訪れていたのですが、この作品を鑑賞してから観光に向かうのは今回が初めてでした。

そのため、特に作品でも取り上げられることが多かった「江ノ電沿線」の観光をかなり重点的に計画しています。

以上の二点が今回の目的で、結論から言えばどちらもそれなりに達成することはできたのではないかと思います。

2.マイルールは「江ノ電・徒歩」で移動し、「効率よく」楽しむこと

そして、今回設定したルールをご紹介しておきましょう。

こちらはそれほど厳しい縛りを設けたわけではないのですが、強いて挙げるなら「徒歩」と「江ノ電」のみを駆使して観光を楽しむことでしょうか。

鎌倉・江の島における移動手段の主要なものはこの二つで事足りるのですが、場所によってはバスを用いたほうが効率がよく、さらに江の島では山登りをショートカットできる「エスカー」や遊覧船が存在します。

そういったものには一切乗らずに旅をするというのが、一応のマイルールというわけです。

また、これに関連して「一日でなるべく多くの場所を効率よく回る」というのも縛りとして定めました。

これは、やはり「日帰り」を前提としながらもなるべく場所を回りたいという私の欲から生じたものですが、鎌倉観光を日帰りで企画される方も多いと思うので、「効率の良い日帰り旅行」をお考えの方には参考になるかもしれません。

2.文学と歴史を味わう鎌倉・江の島一人旅観光記!

さて、ここからはいよいよ旅行記の記述に入っていきます。

ただ、まずその前に今回の旅において想定していた旅行プランをお伝えしておきましょう。

今回はそれほど厳密なプランニングをしたわけでもないのですが、事前に決定していたことは

・寺が拝観を受け付ける朝8時から観光を開始する

・北鎌倉からスタートし、南下していく

・鎌倉文学館、極楽寺駅には必ず向かう

この三点でした。
まあ見ての通り計画は臨機応変に変えればいいと思っていたので、なんとなく気分で訪れた場所も少なくありません。

1.北鎌倉エリアの有名観光地をめぐる

まず、私は最寄駅から小田急線で藤沢へと向かい、そこからJRで北鎌倉駅に降り立ちました。

北鎌倉駅の目の前には鎌倉五山第二位の円覚寺があるので、まずはここに向かいます。

円覚寺の境内は京都に比べると小規模な寺社の多い鎌倉でもなかなかのサイズを誇っており、国宝や重要文化財を多く楽しむことができました。

ただし、円覚寺の中心ともいえる舎利殿は基本的に非公開で、わずかに公開される期間でも内部の構造を見ることは叶いません。

この点はやはり残念ですが、寺側の方針であれば文句を言える筋合いではありませんね。

円覚寺を楽しんだのちは、道路を挟んで向かい側に存在する「縁切寺」としても有名な東慶寺へ。

ただし、ここで私はある問題に直面しました。

東慶寺の拝観開始時間が8時半であることは事前に調べていたのですが、東慶寺内部の史料館だけは9時にならなければオープンしないのです。

私はちょうど8時半きっかりに寺を訪れてしまったので、30分時間をつぶすかここをスキップしてしまうかを選択しなければなりません。

結局、東慶寺では小規模な境内を軽く拝観した後、すぐに次の目的地である明月院へと向かいます。

ただ、結論から言ってしまうと明月院は「アジサイが咲いていてナンボ」という感じが否めませんでした。

ちょうどこの時期は名物の丸窓が工事中で見られなかったこともあるとは思いますが、やはり言わずと知れた名物であるアジサイがないとやや味気ないかも…

とはいえ、少ないながらも咲いている花や実をつけている植物は美しく、寺社仏閣を楽しむというよりは自然を楽しむ意識が大切な場所なのかもしれません。

その後は明月院を出て徒歩圏内にある建長寺を訪れます。

五山筆頭だけあって流石の風格を感じ、それほど大規模ではありませんが資料館を公開していたのも好印象。

ただ、全体的にですが北鎌倉エリアの観光地は「京都や鎌倉に比べるとやや観光地としての見せ方がイマイチかもしれない」というのが正直な感想でした。

私は歴史好きなので詳細な説明や解説が無くても自分なりに楽しむことができますが、特に興味がなく純粋に観光目的で来ている方にとっては「これだ!」というような分かりやすい国宝や見どころがないため、やや通好みなスポットが多いと思います。

2.鶴岡八幡宮を見終わったころには疲れが…

建長寺を出発した私は、そのまま徒歩で鶴岡八幡宮まで移動しました。

ここも地図上では全く問題なく徒歩圏内なのですが、八幡宮に着くころには足にかなりの疲労感を覚えるようになります。

その原因は、寺社内だけでなく北鎌倉エリアにとにかく坂が多いことでしょう。

絶えずアップダウンを繰り返していると、それほど体力的に難を抱えていない私であってもなかなかに疲れてしまいました。

さらに、当日は真夏日であったため、普段あまり飲み物を飲まない私ですら何度もペットボトルを買わなければならないほど暑さを覚えました。

徒歩での観光をお考えの方は、それなりに体力が必要であることを認識しておくとよいでしょう。

こうした状況において、まだ昼前で時間的な余裕こそあったものの、徒歩に限界を感じた私は早々に江ノ電で移動してしまうことを決意しました。

そのため、佐助稲荷や銭洗弁天、報国寺や鎌倉宮に行くことはひとまず断念します。

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