こんにちは、フリーライターの齊藤颯人(@tojin_0115)です。
私は新卒でフリーライターになり、2022年で新卒3年目に突入します。そんな私は、以前から「ほかの新卒フリーランスはどのようなキャリアを歩むのか」が気になっていました。興味本位というよりは、自分のキャリアの参考にしたかったからです。
しかし、「新卒でフリーランスになりました!」と宣言する人は多くても、その数年後に「新卒フリーランスになってから、こんなふうに暮らしてきました」と書き残してくれる人があまりいない、つまり新卒フリーランスが消えていることに気づきます。
その理由はなんなのか。ずっと気になっていた疑問が最近腑に落ちたので、まとめてみることにしました。
考察1. フリーランスとして食っていけなくなった
「新卒フリーランスが消える理由」と言われて、一番に思いつくのは「フリーランスとして食っていけなくなった」という可能性でしょう。
「新卒フリーランス」でググってみると、検索候補には「新卒フリーランス 甘い」「新卒フリーランス 末路」「新卒フリーランス やめとけ」などと表示されることから考えて、世間的にも「新卒フリーランスなんて無理でしょ」と思われていることがわかります。
実際、私も新卒フリーランスが消える原因は、挫折して廃業してしまうことにあると思っていました。
しかし、なんとなく「新卒フリーランス」とググって出てきたブログの書き手たちのその後を追ってみると、意外と現在でも活動を続けているケースが多いことに気づきます。
考察2. 「新卒フリーランス」を名乗る必要がなくなった
現在も活躍している新卒フリーランスのプロフィールをよく眺めてみると、「新卒フリーランス」という肩書きが消えていることが多いです。実際、今まで気づかなかったのですが、私自身もTwitterのプロフィールから「新卒フリーランス」の肩書きを消していました。
新卒フリーランスが、あえて「新卒フリーランス」の肩書きを消す理由は、「新卒フリーランスを名乗る年齢ではなくなったこと」「ほかにもっとアピールしたい肩書きが増えたこと」などが考えられます。
私の場合、
- 歴史系分野を専門とするライター
- フリーランスメディアの編集者
- ライターメディアのひとり編集長
- 書籍執筆の実績
などの情報を掲載していくうちに、新卒フリーランスの肩書きを削ってしまったのでしょう。
実際、新卒フリーランスは確かに珍しいですが、「学校を卒業しても就職しないでフリーランスであり続ける」という決断さえすれば、自動的に新卒フリーランスになります。裏を返せば、誰でも名乗れる程度の価値しかないともいえます。
そう考えれば、実績を積んで活躍した新卒フリーランスが、その肩書きを名乗らなくなるのも納得です。
食えなくなっても、活躍しても新卒フリーランスは「消える」
私の疑問である「新卒フリーランスが消える理由」は、「食えなくなって廃業した(あるいは就職した)場合」と「活躍して新卒フリーランスの肩書きが必要なくなった場合」の両方があるのではないかと思います。「消える」というとネガティブな印象が強いですが、ある意味ポジティブな理由で「消える」新卒フリーランスも多いのでしょう。
ただ、肩書きから消えたとしても、新卒フリーランスだった事実は変わりません。いつか、同じ新卒フリーランスだった人たちに、「新卒フリーランスを名乗らなくなるまで」のストーリーを聞いてみるのも面白いのかなと思いました。
ちなみに、私自身が新卒でフリーランスになってからどんなキャリアを歩んできたかは、タイミングを見て更新している「振り返り記事」にまとめています(大学在学中にライターとして独立したので、学生時代の内容も含まれます)。当時の感覚・文章力を記録に残すべく、(お恥ずかしくも)あえて当時のままの記事になっているので、気になる方はぜひご覧ください。
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