本日は、アニメファンならばその名を知らぬものはいない、萌え文化定着の立役者でもある大人気アニメ制作会社「京都アニメーション(京アニ)」のおすすめ名作アニメを、5作品紹介していきたいと思います。
京アニ全盛期を築き上げたKEYやラノベ発の作品は、今見直すと懐かしいものばかりかも?
1.小さな下請け会社から成長した京アニ
京アニはその名の通り京都府に存在するアニメーション制作会社で、1981年に仕事を開始しました。黎明期は、主にテレビアニメのグロス請けなどの下請け会社として活動しました。
その後、2003年に初めての元請け作品として「フルメタルパニック?ふもっふ」を制作し、その内容が注目を浴びることになります。
さらに、2005年に「AIR」という作品を制作したところ、巧みな演出や構成力がファンの知るところとなり、アニメ制作会社としての地位を確立しました。
それからというもの、「涼宮ハルヒの憂鬱」「らきすた」「けいおん!」などの作品が大ヒットし、一種の社会現象と化しました。
また、この時期から萌えアニメという文化が一般民衆にも知られるところとなったため、アニメ文化への貢献度は計り知れないものがあります。
その知名度は、普段アニメの制作会社を意識しないファンにすらおよびました。
2010年代に入ってからも安定的にヒット作を生み出し、現在に至るまで深夜アニメ制作会社としては異例の知名度を維持しています。
2.京アニのおすすめ名作アニメ5作品
さて、ここまで京アニの簡単な歴史を振り返ってきました。その内容からもわかるように、質の高い名作をいくつも生み出しています。
ここでは、そのなかでも特におすすめの名作を5作品紹介していきます。
ただ、アニメファンの中には、選出作品に異を唱える方がいても不思議ではないと思います。
選出基準は「個人的に特に好きかどうか」しかありませんので、選んでいない作品にももちろん好きなものはあります!その点はご了承ください。
1.『フルメタルパニック?ふもっふ』
画像出典:https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=10332
このアニメは、先ほど紹介したように京アニの歴史的に非常に重要な作品です。
しかし、そうした歴史的意義だけでなく、作品単体としてもかなりの完成度を誇ります。
全12話から構成されており、原作は賀東招ニのライトノベルです。
1.『フルメタルパニック?ふもっふ』のあらすじ
相良宗介・・・職業・傭兵。硝煙と血の匂いの立ちこめる戦場・・・そこが宗介の仕事場だ。全世界を震撼させる巨大な陰謀を打ち砕くべく下された極秘任務・・・。次なる仕事場は「日本」。戦場という名の故郷から荒涼の故郷へ・・・。
今、全人類の命運をかけた極限の戦いの幕が切って落とされる。
・・・はずだった(宗介的には)。え?極秘任務って美少女のボディーガード!?
今度の敵?は一般常識とオ・ン・ナ・ノ・コ! 美少女かなめを守るため、世界の危機を救うため、宗介のGUNが火を吹く!
出典:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/fullmeta/index.html
2.『フルメタルパニック?ふもっふ』の感想
もともとフルメタルパニックシリーズは、ライトノベルながら重厚なSFロボアクションが売りの、比較的シリアスな作品です。
特に、終盤はその傾向が顕著で、シリアス一辺倒ともいえる内容になっています。
しかし、序盤は戦場育ちで一般常識に欠ける青年兵士・相良宗助が、普通科高校に潜入してボディーガードを務めるという展開から、学園でのコメディパートもしばしばありました。
それらをさらに外伝的に補強したコメディアニメが「ふもっふ」なのです。
宗助の世間知らずな点からとんでもないトラブルが巻き起こり、周囲の人々がそれに翻弄されていく様子が笑いを誘います。
また、宗助には一点の悪意もないというところも、面白いポイントです。本人がいたって真面目に大騒ぎを起こすので、そのギャップが好きですね。
本人は基本的に生真面目すぎるだけですごく良い奴なので、不思議と腹も立ちません。
さらに、終盤に訪れる本編のシリアスパートを引き立て、望郷の念を想起させる役割もあります。
ちょうど最新シリーズがTVで放送されていますので、この機会に観てみることをおすすめします。
2.『AIR』
京アニの代表作にして、ゲームブランドkeyの傑作でもあるこの作品。
ブランド名がkeyであることから、「鍵っ子」とよばれるファンを数多く生み出しました。
原作も良いのですが、アニメ版はよりまとまった構成をしているのが特徴です。
全12話で構成されていて、原作はPCゲームです。
1.『AIR』のあらすじ
その町には夏が訪れていた。
バス停の前で人形を操るひとりの青年。その周りには子供が二人だけ。観客の興味を引くには、青年の芸は退屈すぎた。子供たちは興味を失い、その場を走り去った。
青年は旅のひと。彼の道連れはふたつ。手を触れずとも歩き出す、古ぼけた人形。
「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束。そんな彼に、話しかけるひとりの少女。
人なつっこく、無邪気に笑う。彼女との出会いをきっかけに、この土地での暮らしが始まる。夏の情景に包まれて、穏やかに流れる日々。
陽射しの中で繰り返される、少女たちとの出会い。
夏はどこまでも続いていく。
青く広がる空の下で。彼女が待つ、その大気の下で。
出典:KEY
2.『AIR』の感想
見どころは数多く、演出やBGMなどが特に際立って素晴らしく感じられます。
特に、LIAの歌うOP曲「鳥の詩」は秀逸で、今でもニコニコ動画を中心に高い人気を誇ります。
主題歌の詳細は下記の記事でも語っているので、興味があれば見てみてください。
原作はPCゲームながら、ストーリーもしっかりと練られています。
Keyのシナリオはもともとかなり泣かせにくるような作り方をしているので、そこは賛否がありそうですが、わかっていてもつい泣かされてしまった記憶があります。
また、田舎町の夏を舞台にしているというのも、個人的に好きな要素でした。
しかし、キャラの作画には強烈な癖があり、また古さも感じられます。
ただ、それが魅力とまでは言えないものの、見続けているうちにだんだん慣れてくるので、それを理由に敬遠するのは損です。
そうした点こそありますが、本作は全体的に作品としての「雰囲気」が非常に優れているといえるでしょう。
落ち着いた雰囲気のアニメを探している方にはおすすめです。