リモート・テレワークは万能か?働き方としての実態や課題をフリーライターの経験から語る

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コロナウイルスの流行によって、日増しに注目度を増している「テレワーク」や「リモートワーク」といった働き方。

満員電車に揺られることもなく、煩雑なコミュニケーションもない。私は普段からフリーライターとして当たり前にテレワークをしていますが、確かに快適です。

しかしながら、SNSを見ていると

「テレワークは万能。コロナ騒ぎになるまで導入しなかった日本企業は愚かだ」

というような「テレワーク万能論」がまことしやかに囁かれている現状を目にしました。

結論から言ってしまえば、残念ながらテレワークは万能ではありません。

今回の記事では、私が普段からどのようにテレワークしているかをご紹介したのち、業務の中で感じた課題について解説していきます。

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1.マンツーマンから大規模なチームまで、色々な形態で行われているテレワーク

私は普段ライターとして働いているのですが、基本的にこの仕事は「テレワーク」が当たり前。

なので、クライアントとのマンツーマンから、他のライターさんと編集部での合同チームなど、様々な形態でのテレワークを経験することになります。

過去、あるいは現在進行形で参加経験のあるものを具体的に紹介すると

・業務チャットアプリ「Chatwork」で私とクライアント1名のマンツーマンテレワーク

・グループチャットアプリ「Microsoft Teams」で小規模ベンチャーの事業に参加してテレワーク

・グループチャットアプリ「Slack」でいちメディアのライター&編集部が一堂に会してのテレワーク

…といった感じです。

会社や個人個人の方針によって「テレワークの形態」や「使用アプリ」がずいぶん異なっているのにお気づきでしょうか。

ここから、テレワークと一言でいってもその実態は様々で、「どれだけの職務をどれだけテレワークに移行し、誰を参加させてどのアプリを使うか」をまず考えなければならないことが分かります。

各企業の実態は分かりませんが、

「テレワークを導入しないといけない風潮だし、とりあえずやってみるか…」

といったテンションで安易に始めてしまうと、痛い目を見ることになります。

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2.テレワークをしていて感じる課題や特有の難しさ

私が働いている職場は、わりとテレワークに対して真剣に取り組んでいる所ばかりです。

なので、「テレワーク」に対して悪いイメージというものは今のところありません。

しかしながら、それでも「テレワークって難しいな…」と感じる場面は多いです。

リアルで私と付き合いのある方なら同意していただけると思いますが、私は基本的に外出して人と会うのが嫌いです。フリーライターを始めた動機も、突き詰めればそこに行きつくほど。

そんな私でもテレワークの課題を感じてしまうのですから、合わない人も多いのではないかと思います。

1.直接話をしないので、「本当に言いたいコト」を知るのが難しい

テレワークをしている間、基本的に直接話をする機会というのはそう多くありません。

私が1年近く一緒にお仕事をしている方でも、直接お会いしたのは2回だけ。うち1回は番組の収録にご一緒しただけなので、仕事の話をしたのは初対面の機会だけでした。

しかし、実際は一週間に何度も原稿のやり取りや企画の相談をしており、会っていないだけで情報交換は日々しています。

当然ながら普段はテキストだけで会話しているのですが、「本当に言いたいコト」を把握するのが非常に難しいと実感しています。

これはその方に限らずテキストベースでやり取りしている方々すべてに言えることなのですが、「テキストに付随する情報」がないことは、意思の疎通を難しくするのです。

具体的に言うと、直接話をしている際には

・顔色

・声音

・ちょっとしたしぐさや動作

などから、「コトバの裏側」を知ることもできます。

この記事でも書いたように私はかなり「察しが悪いほう」ですが、それでも言葉以外の情報から物事を判断します。

しかし、テレワークだとこのあたりの情報がないため、「この人の本音は、本当に言葉通りなのかな…」と、対面した時よりもよく考える必要が生じるのです。

テレワーク経験のない方は「じゃあ通話しちゃえばいいじゃん」と思われるかもしれません。

が、意外と通話をする機会はないもの。私の場合、ライターと編集部の原稿やり取りは、直接話すまでもなく進めることができるからです。

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2.「気軽さ」は失われがちで、新たな発見が生まれにくい

テレワークをする際にも、当然ながら業務の進捗報告などは欠かせません。

しかし、チャットで話される業務的な会話には「必要最低限」の情報しか盛り込まれていないことが大半。

効率を重視すれば当然のことなのですが、対面していると生じる「気軽さ」がなくなってしまうのはけっこう痛かったりします。

我々ライターの仕事には「柔軟な発想」が欠かせません。私を含め、ライターを名乗る人たちは日常のすべてからネタを拾って記事につなげようと考えています。

ところが、自分一人でウンウン唸って考えていても、意外とヒラメキは舞い降りてきません。時には、独善的なモノの見方に終始してしまうことも。

が、仕事のやり取りをしながらでも何気なく交わした雑談や質問の中から、良いアイデアが生まれてくることは珍しくありません。

それどころか、飲み屋で何気なく話したことがキッカケで編集者と意気投合し、そのまま仕事につながったという話もよく耳にします。

効率を突き詰めたくなるのはやまやまですが、回り道の過程に必要なものが落ちていることもあるのです。

3.一つの「チーム」として意思の統一を図ることが困難

個人的にはこれが一番の課題だと思っているのですが、テレワークをしていると「チーム」として意思の疎通を図ることが困難になってきます。

私はフリーライターなので、どこかの会社に属しているわけではありません。

しかし、私が記事を投稿しているメディアは私一人で運営しているわけではなく、編集者がいて、他のライターさんがいます。

こうして複数人で仕事をする際には、やはり「メディアの目指す姿」を、参画者全員が共有するべきだと思います。

「同調圧力だ」なんて言われてしまうかもしれませんが、我々の仕事はメディアの求める記事を書くこと。

「メディアの目指す姿」を知ることは欠かせません。

が、対面しない状態で仕事をしていると、いつしか「当事者意識」がなくなってしまい、メディアの求めるものが見えにくくなってしまうもの。

また、「今、このメディア(会社)はどういう状況なのか」というのが掴みにくく、新たな企画出しや提案が困難になります。

方向性がズレていってしまうのは、働き手にとっても雇用側にとっても良いことがありません。

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3.テレワークを主体とし、ときどき顔を合わせるのがイイかも

テレワークの課題は少なくないものの、上手く活用すれば労働環境は劇的に改善されます。

私も、今さら毎日満員電車に揺られて出社する生活は無理ですし。

が、下手にテレワークを導入してしまうと、業務効率が著しく低下しかねないのもまた事実。

ライターをしている私には縁のない話ですが、「勤怠の管理」や「業務実態の把握」なんかも普通の会社であれば課題になるでしょう。

そもそも職種や職場の規模によってテレワークに向き不向きがあり、導入に際して万全の準備が必要な側面もあります。

つまり、決してテレワークは「万能」ではなく、導入は慎重に検討しなければならないのです。

基本的にテレワーク大好き人間の私がこんな記事を書くに至ったのも「日系企業、いきなりテレワークを導入して大丈夫か?」という思いがあったから。

大企業になればなるほど、テレワークの難しさは表面化することでしょう。

ただ、世の中には「テレワーク化しても問題ない状況」が多いのは確か。私の職場に関しては、テレワークでうまく回っているのも事実です。

一例をあげると、小学館運営のwebメディア「和樂web」はslack主体で運営されており、非常に洗練されていて素晴らしいと日々感じています。

本記事で取り上げた「気軽さ」や「チーム感」の難点も上手く解消されており、各企業のリモートワーク担当者にはぜひ読んで欲しいものです。

このメディアはnoteで運営についてを赤裸々に語っているので、興味のある方はそちらも読んでみるといいでしょう。

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