「歴史ライター」という仕事について:やりがいと難しさは?求人・応募はあるの?

歴史
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以前、当サイトで「歴史好きが歴史を仕事にするにはどうすればいいか」という記事を執筆したところ、それなりに反響がありました。

書き上げてから半年以上が経ったいま、フリーライターの私にとって「歴史」という分野の仕事は欠かせないものになりつつあります。

そこで、この記事では「歴史ライター」という仕事について

・業務内容
・求人や応募の方法
・やりがいと難しさ

といった観点から、経験談を踏まえて解説していきます。

「歴史を仕事とすることを諦めきれない方」

「ライターとして歴史系の記事を書いてみたい方」

には、お役に立てるかもしれません。

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1.歴史ライターになるまで

今でこそ「歴史ライター」を名乗るほどに歴史系の仕事が多くなっていますが、ライター業を始めたときからこうだったわけではありません。

むしろ、歴史という分野で原稿を書いてお金をもらうとは思っていなかった。

そんな私が、どうして歴史系の仕事を多くこなせるようになったのでしょう?

1.まさか歴史が仕事になるとは思っていなかった

私は2019年の1月からフリーライターとして活動を始めましたが、なにも最初から仕事の中心に「歴史」がいたわけではありません。

大学の史学科で学んでおり、個人的にも大好きな分野なのに…です。

これはなぜか。

答えはかなり単純で、「歴史の原稿を書かせてくれるような仕事はないと思っていた」から。

世の中に歴史の記事があることは知っていましたが、そういうものはたいてい大学教授や歴史作家が書いていると思っていました。

なので、フリーライターの出る幕はないと決めつけてしまったのです。

2.声をかけてくれる人が出てきて、仕事になることを知る

「歴史系の記事を仕事として書く」ということが全く思い浮かばなかった私は、全然関係のないジャンルの仕事ばかり行っていました。

そんな私が「歴史の記事を書いてお金になるらしい」ということを知ったのは、登録していたクラウドソーシング上で「歴史系の仕事をお願いできますか?」とお誘いされてから。

当時の単価としても悪くなかったので執筆をしてみると、書いていて非常に楽しいと気づきました。

そりゃそうです。もともと歴史が好きで好きで仕方がなくて史学科に入ったわけですから。

こうして「歴史系の記事」を書く楽しさを知った私は、他の分野が行き詰まってきたこともあり、歴史系の案件を中心に応募するようになりました。

すると、他ジャンルでは相手にもされなかったメディアへの営業がかなり上手くいくようになったのです。

「あ、もしかして『史学科(歴史に詳しいこと)』×『フリーライター』という組み合わせは武器になるのかな?」

そう思いました。

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3.単純な歴史記事だけでなく「歴史×ナニカ」の記事も書けるように

歴史ライターとしてそこそこ仕事がもらえるようになると、毎日の原稿執筆が本当に楽しくなってきました。

このまま仕事量も収入も増えていけば、言うことはない。

…と考えていたのですが、ここで新たな問題が浮上します。

最初に「歴史なんて仕事になるのかな?」と考えていたように、やはり歴史専門のメディアは非常に数が少ないのです。

この頃には日本一の歴史メディア「武将ジャパン」様でも記事を書けるようになっていたのですが、いかんせん絶対数が少ない。

「歴史専門メディアだけで書いていては、これ以上のライターにはなれない」

そう考えた私は、「歴史」の知識を生かしつつ、それを「ナニカ」別のジャンルに落とし込むことを目指しました。

ここでいう「ナニカ」とは、たとえば

・歴史×旅
・歴史×日本文化
・歴史×スポーツ

というようなもの。

歴史と親和性の高そうなメディアに「歴史の有識者」として応募したところ、いくつか仕事に結びついてくれました。

まだこの部分は突き詰められていませんが、かなりの手ごたえを感じている最中です。

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2.歴史ライターの業務内容

私がどのように歴史ライターとなったかを整理できたところで、この「歴史ライター」という仕事は、具体的に何をやっているのかという点を解説します。

「歴史に関する記事制作をしている」

ということは分かると思いますが、いったいどのような記事を書いているのでしょうか。

具体例付きで見ていきましょう。

1.基本は人物伝や合戦のまとめ記事

私の場合、記事依頼の大半を占めているのが「人物伝」や「歴史上の出来事に関するまとめ記事」です。

具体例を出すと、こんな感じ。

吉田兼見の『兼見卿記』には何が書かれてる?本能寺の真相を光秀に聞いた祠官!?

信長の義母・小見の方は稲葉山城の攻略に利用された? 帰蝶の母にして道三の妻

なぜ石川数正は突如出奔して秀吉に走ったのか?諸説を検証!

基本的な制作の流れは「本や論文を読んで知識を整理する→記事にする→納品する」という三ステップ。

歴史好きなのでもともと知っている部分は少なくはないですが、覚え間違いや最新の学説を踏まえたいのでリサーチには力を入れます。

また、上記がすべて戦国の記事であることからも分かるように、「戦国」「幕末」といった人気の時代にまつわる原稿依頼がほとんど。

私の専門は歴史学の中でも日本近現代史なので、厳密に言えば外れてはいます。

ただ、日本史であれば中世や近世史も趣味として勉強はしているので、今のところ致命的な知識不足を感じたことはありません。

2.旅記事や博物館などの取材記事

こちらに関しては現在執筆中のものなのですが、「歴史関係の史跡」や「博物館」などを訪問し、それを記事化する仕事もあります。

訪問する=取材というステップを挟むことになるので、仕事がややハードになると同時に報酬も上がることがほとんど。

なかなか大変な仕事なので気合を入れなければなりませんが、その分のやりがいもあります。

取材で史跡を訪問すると、取材に関する経費を請求できることが一般的です。

しかし、私の場合は経費が出なくても勝手に一人で日本中の史跡を周っているので、この場合「原稿料と取材費をもらいながら観光する」という素晴らしい仕事に。

流石に単なる観光ほど気軽ではありませんが、普通の観光では見られないものが見れたり、ガイドの方に案内してもらえたりすることもあります。

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3.書籍の出版・編集

まだ私はあまり縁がないのですが、歴史系の本・書籍の出版や編集に携わることもできます。

多いのは歴史系書籍の中でも「エンタメ系」に分類されるもので、歴史を面白おかしく語るような内容になってきます。

いわゆる「学術出版」になってくるとフリーライターには中々厳しいものもありますが、研究レベルで秀でたものがあれば不可能ではありません。

ニッチでも一定の需要があると判断すれば、Kindleで容易に電子出版することもできますし。

実際、私も一冊の学術系企画を出版社に持ち込んでいるところで、仮にお断りされても電子出版を考えています。

4.歴史イベントやクイズ番組に呼ばれることも…

これは直接ライターの仕事というわけではないのですが、歴史ライターをやっていると「歴史イベントやクイズ番組」に呼ばれる機会がまれにあるよう。

私の場合、昨年にTBSで放送されたクイズ番組「クイズ!オンリーワン」に、「戦国武将マニア」として呼ばれました。

番組の内容は、職場がまとめてくれています。

こんな風に、不思議なメディア露出があるのも歴史ライターならではなのかもしれません。

将来的に、歴史トークショーの「聞き手」くらいができたらいいな、と思っています。(話し手は教授の方にお任せしたい…)

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